2022.04.06
# 不動産

住宅ローン「固定金利型」の見えないリスク…後から返済額が増える可能性も!

理解していない借り手が増加中
山下 和之 プロフィール

たしかに、金利が上がり始めたといっても、過去の水準に比べるとまだまだ低いレベルにある。2016年に日本銀行がゼロ金利政策を導入するまでは、フラット35の金利は2%台以上で、少し遡ると3%台の時期もあった。そうなる前に、1%台前半の低い金利で借り入れておこうとする人が増えているわけだ。

たとえば、借入額5000万円とすれは、35年元利均等・ボーナス返済なしの毎月返済額は金利1.5%なら約15.3万円だが、金利2.0%だと16.6万円に、金利3.0%だと19.2万円に増える。

図表2:固定金利型を希望するユーザーの比率(出典:モゲチェックレポート「住宅ローンの固定金利を希望するユーザーがジワリと増加。モゲチェックユーザー約2万名の調査結果を公開!」)
 

金利1.5%と金利3.0%では、月間3.9万円、年間にすれば46.8万円もの差になるのだから、早めに借りておこうとする人が増えるのも自然な流れといえよう。

しかし、注意しておきたいのは、固定金利型といっても、先に触れたように、完済まで金利が変わらない全期間固定金利型と、固定期間が一定期間に限られる固定金利期間選択型があるという点だ。

固定金利期間選択型は、固定金利型だからといって安心はできない。一定期間終了後には適用金利が上がり、返済額が増えるリスクがあるからだ。

ひとつには市中の金利が上がって、固定期間終了後の金利が上がっている可能性があるし、そうではなくも、固定期間終了後には金利引下げ幅が小さくなって、金利上昇がなくても、適用金利が上がり、返済額が増える可能性がある。金利上昇はあくまでも可能性に過ぎず、経済環境などによっては上がらない可能性もある。しかし、金利引下げ幅の縮小は制度として決まっていることなので避けることはできない。

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