2022.04.06
# 不動産

住宅ローン「固定金利型」の見えないリスク…後から返済額が増える可能性も!

理解していない借り手が増加中
山下 和之 プロフィール

一方、変動金利型にもリスクが…

金利が低ければ毎月の負担が軽くなって、買いやすくなるが、その分リスクがある。変動金利型は当初5年間、金利が上がっても毎月返済額は上げずに、5年後に増額する仕組みなので、ある程度の安心感はある。

しかし、図表5にあるように、5年後の金利次第では大幅に返済額が増えることになる。仮に、5年後の金利が1%上がって1.375%だと増額率は15.5%で、2%上がっていると25.0%の増額になる。先に触れたように、25%ルールが適用されて上限でも25%増なので、2%上がったときには頭打ちとなる。

図表5:変動金利型で5年後に金利が変化したときの返済額の変化
 

反面、25%までに抑えられる分、当初の予定より返済額に占める元金の割合が小さくなって、元金の減り具合が遅くなってしまう。

しかも、5年後の返済額見直しまでの間に大幅に金利が上がると、“未払い利息”が発生して、約定通りに返済しているのに元金がまったく減らず、むしろ実質的に増えてしまうという悲惨な状態もないとはいえない。

どちらにしても、今後の金利動向によっては大きなリスクがあるわけで、本来なら完済までの金利が確定している全期間固定金利型利用が一番安心なのだが、それだと金利水準が高いので利用は避けたいという人もいるだろう。

であれば、固定金利期間選択型、変動金利型ともに一定のリスクがあることを十分に理解して、借入後に金利が上がってもローン破綻しないようなゆとりのある資金計画にしておくことが、これからの金利上昇時代にはますます重要になってくる。

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