立地条件の影響も考えてみると
球場の広さやフェンスの高さだけでなく、立地条件も大きく影響することがある。
コロラド州デンバーにあるコロラド・ロッキーズの本拠地クアーズフィールドは、標高1600mの高地にある。そのため気圧が低く、空気抵抗が少ないので、打球の飛距離が伸びるとされている。フィールドの狭さも相まって長打が出やすく、打者有利の球場である。なお、1995年完成のこの球場でノーヒットノーランを達成した投手は、野茂英雄(元ロサンゼルス・ドジャース)ただ1人である。

日本では千葉にあるZOZOマリンスタジアムが海沿いに立地しており、風の影響を受けやすい球場として知られている。打球が風によって戻ってきたり、逆に伸びたりするなどの影響があるほか、変化球が曲がりやすく、三振が取りやすくなるときもある。1995年に野田浩司(当時オリックス・ブルーウェーブ)が日本記録となる1試合19奪三振を記録したときも、風が強く吹いていた。