とはいえ、65歳から亡くなるまでの間に受給権が発生した年金は、「未支給年金」として遺族が代わって受け取れる場合があります。
未支給年金は、遺族年金とは違い、配偶者や子供がいない人でも、生計を同じくしていた家族や親族がいれば請求が可能です。

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「年金は60歳からもらうほうがお得」は本当か…?
Q.「年金は早く長くもらうのが実はお得!」って本当ですか? 本当なら、仕事を早期リタイアして繰り上げ受給をしたいと思います。
(50歳・男性会社員)
A.繰り上げ受給は長生きすればするほど損なうえに、減額以外のデメリットもあることを覚悟するべし!
年金は繰り上げ受給を選択すると、一番早くて60歳からもらうことができます。ただし、早くもらう分、金額が減額されます。老齢年金を65歳より前にもらい始める場合、改正前は1月早めるごとに0.5%年金が減額されていました。
つまり、60歳まで繰り下げると、最大30%も年金が減っていたのです。
改正後は、減額率が0.4%になり、60歳まで繰り下げたときの年金減額率は24%に縮小されています。これは「年金を早くもらいたい派」にとってはちょっとした朗報かもしれません。しかし、それがお得といえるのは、あまり長生きしない人に限られます。