自分の「健康」はこうして作る…著名人にきいた「がん」から身を守る意外な生活習慣
自分だけの「がんにならない暮らし方」嫌なことはすぐ忘れる
「60代にさしかかった頃、ある不安が頭をよぎりました。兄が60代で大腸がんになっていたため、自分も同じようにがんになるかもしれない。そう思ったのです」
こう明かすのは、気象予報士の森田正光さん(72歳)だ。お天気キャスターとしてお茶の間で愛され、株式会社ウェザーマップの代表取締役を長年務めてきた。
天気と同じように、人生はいつも「晴れ」とはいかない。体調を崩して「雨」が降ったり、がんという「嵐」に襲われるかもしれない。
だが身体と天気には、決定的な違いがある。自分の身体は、日々の暮らし方次第で変えていくことができるのだ。森田さん自身も、日々の生活の中で小さな工夫を重ねながら、がんを遠ざけてきたと語る。

「意識的にやっているのは散歩です。家の周り、東西南北半径5kmくらいをとにかく歩き回る。20年以上前に万歩計を初めて買って、もう4〜5台目になります。街中の防災拠点や備蓄倉庫を確認しながら歩くのが楽しくて、雨の日以外は毎日1万歩を目標に歩いています」
食事についても、ただ漫然と食べているわけではない。自分に合った食べ方を森田さんはわかっている。
「食事は、あえてバラバラの時間に摂るようにしています。ある日は、朝食を摂ったら昼食を抜く。次の日は、夕方5時に食べて翌日昼まで何も食べない、といった感じ。食べない時間を10時間くらい挟む『プチ断食』をしたほうが、体調がよくなるんです」(森田さん)
そしてもうひとつ、心がけているのが「ストレスをためないこと」だ。森田さんは続ける。