2022.04.09

5500万の「こだわり注文住宅」を手放すも、30代夫婦が頭を抱えた“まさか”の理由

秋山 芳生 プロフィール

不動産購入の本質的なポイントは2つ

かたや売却の結果オーバーローンが残り、かたや売却益が出た上に税金まで免除されています。2人のケースを分けた要因に、コロナ禍の影響がある仕事と、そうでない仕事という違いがありますし、マンションか注文住宅かという違いはあります。しかし、本質的な問題はそこではありません。長い人生の中で、誰でも健康の問題で働けなくなったり、業界特有の不景気により給料が減ったりすることはあり得るからです。

不動産購入で明暗をわける本質的なポイントは「立地がよく、純資産が赤字にならない物件」を購入できたかということです。「不動産は1に立地、2に立地、3、4が無くて5に立地」と言われるように、立地が非常に重要になります。自分の価値観だけで良いと思うのではなく、ターミナル駅の駅近物件や、人気の公園隣接などは、多くの人が欲しがる物件で、値崩れしづらいものです。そして売却時も、売り手側が有利に交渉できます。

また、住宅ローンの残債より売却価格の見積もりを高くできれば、焦ることなく売却先を選ぶこともできます。逆にオーバーローンになってしまうと、「さらに値下がりしたらどうしよう」という焦りから、早く売り抜く為に売却を急ぎたくなってしまいます。

住宅購入は、人生の中で最大の買い物の一つに数えられ、住宅ローンを長期で組むことになります。当然、先々の生活や環境が変化することを念頭におくことも重要ですが、それ以上に、VUCAの時代とよばれ先が見えない時代だからこそ、住宅購入は、立地と純資産が赤字にならない物件かを見極める目が求められていると言えます。

 

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