2022年度の小学校入試で、いわゆる難関校といわれる早慶合格者を100名以上出し、注目を集めている『スイング幼児教室』。受験をしない家庭にも参考になる「小学校受験から学べる子育ての極意」を教えていただく連載です。
今回は新生活が始まったタイミングだからこそ見直したい「子どものスケジュールの立て方」について。親と子どちらにとっても負担にならないよう、教育のスケジュールを可視化することが大切な理由を綴っていただきました。
なぜスケジュールを立てることが重要なのか
みなさんはお子さんの教育に当たって、スケジュールを立てていますか? 園や習い事になんとなく通わせて、行き当たりばったりで勉強させたり練習させたりしていませんか? 園や習い事、あるいは幼児教室などでの学びを生かすには、「スケジュールを立てること」がとても大事です。
子育てと家事をやるだけでも忙しいなか、ワーキングマザーも増えています。さらに、習い事、受験などに取り組んでいると、やることが多すぎて頭が混乱してしまいます。

小学校受験をするのであれば、時間単位でスケジュールを組み立てることが不可欠と言っても過言ではありません。家庭で学習する、できなかったところを復習する、新しいことに取り組む。受験ではやるべきことがたくさんあります。これらを整理し、いつ何をするか予定を立てておかないと、やることの優先順位が曖昧になり、時間をかけなくてもいいことに時間をかけ、大事なことが後回しになる可能性が高くなります。お子さんの学びを効率よく進めるには、スケジュールをしっかり立てるのがおすすめです。
また、スケジュールを立てず「今、手が空いたから、子どもにこれをやらせよう」では、子どもにも負担をかけてしまいます。幼いとは言え、子どもには子どもなりの気持ちややりたいことがあります。いきなり「今からこれをやりなさい」と言われても気持ちがついていかないこともありますし、楽しく遊んでいるものを大人の都合で「遊ぶのをやめて勉強しなさい」と強制されればがっかりもします。不愉快な気持ちになり、勉強や練習をしたがらなくなってしまうかもしれません。
そうならないためには、あらかじめ予定を決めて、「今日はこれをやろうね」と伝えておくことが大事です。なかなか言うことを聞いてくれないこともあるかもしれませんが、前もって心の準備があるのとないのとでは、子どもの取り組み方に大きな違いが出るのではないでしょうか。
ただし、「立てたスケジュール通りに、完璧にやらなければダメ」と頑なに考える必要はありません。完璧に立てたつもりでも、最初のうちはなかなか思うようにはいかないもの。うまくいかなかったら調整し、ご家庭にあったスケジュールを考えていくことが大事です。