意外に多い年収1000万円超、日本の大企業では男性従業員の3割

公開数字で推計を行ってみたら
野口 悠紀雄 プロフィール

製造業大企業や銀行では男性の約3割が1000万円超

以上で見たのは、民間企業全体の分布だ。これだけではなく、特定の会社の中で年収分布がどうなっているかにも、関心がある人が多いだろう。

これを明らかにするため、民間給与実態調査を用いて、推計を行なってみた。

結果は、図表2に示すとおりだ。

■図表2 年収1000万円以上の男性従業員比率

この表の見方は、つぎのとおりだ。

まず、有価証券報告書、あるいはYahooファイナンスのデータなどを用いて、ある会社の平均給与を調べる。例えば、それが721万円であったとしよう。つぎに、図表2で、721万円に対応する欄を見る。すると、その会社の男性の平均年収は886.7万円であることが分かる。そして、その会社の男性で所得が1000万円以上の人は、男性従業員の29.7%だ。

 

男女平均が721万円という数字からすると、ほとんどの人が年収1000万円未満であるような印象を受ける。しかし、男性で1000万円を超える人は、印象以上に多数いることが分かる。

製造業の大企業は、このレベルになっていることが多い。銀行もほぼこの程度の水準だ。

商社などは、会社の平均給与が1000万円を超す。この場合、図表2から、男性従業員の6割以上の人の年収が1000万円を超していることが分かる。

関連記事