2022.05.01
# ライフ

「食後の睡魔」に打ち勝ち「集中力崩壊」を防ぐ“脳にいい”2つの食事法

脳科学者が教える「低GI食」のポイント
ランチを食べたあと急に眠くなって、ついウトウトしてしまう。頭がぼーっとして、仕事が手につかない。そんなお悩みはないでしょうか? 脳科学者の西剛志氏は、このような現象は睡眠不足や、仕事に対する意欲の問題ではなく、「食事」に問題がある場合が多いといいます。同氏の最新書籍『脳科学者が教える集中力と記憶力を上げる低GI食』より一部抜粋・再編集し、「食後の睡魔」に打ち勝つ食事法についてお伝えします。

糖質不足が「食後の睡魔」の原因に

どんなに頑張ってあらがってもどうしても襲ってくる食後の眠気。仕事中に眠気がやってくる睡魔地獄が襲ってきてしまうと、集中して仕事に取り組むこともできません。

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「やる気」はあるのに、どうして眠くなってしまうのか、とお困りの方もいるかもしれません。

実は、それは「やる気」でも「仕事への意欲」がないからでもなく、脳の「糖質不足」からくることをご存知でしょうか?

私たちの脳は膨大なエネルギーを消費しています。

ただ立っているだけでも、座っているだけでも、体を維持するために、脳は指令を出し続けます。そのため、体全体の質量の約2%しかない組織であるにもかかわらず、体全体の20~25%ものエネルギーを消費しています。

そして、そのエネルギーの原料となるのが「糖質(ブドウ糖)」です。

つまり、エネルギーとして使える糖質が長時間不足すると、脳の動きが鈍くなってしまい、それが集中力・計算力・記憶力・物事のとらえ方・幸福度などさまざまな分野に影響していくのです。ですから、食事を抜くと、単純に脳の機能は落ちてしまうのです。

 

「昼食でエネルギーとなる糖質はしっかり取っているけど……」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、精密機械以上に精密な人間の体は、そう単純ではありません。

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