「ちょっとした工夫」でがんの発生率を下げる「究極の献立」とそのレシピ
身近な食材にスゴい効果が!「栄養学におけるアインシュタイン」とも評されるアメリカ・ニューヨーク州在住のT・コリン・キャンベル氏の研究から、動物性たんぱく質が、じつはがんの増殖を深く関係していることを前編記事『驚愕…!世界的権威が明かす「がんになりやすい食物」と「摂ってはいけない食物」』でお伝えした。
動物性たんぱく質を遠ざければ、野菜や果物、豆類を積極的に摂ることになるが、食べ方のコツはあるのだろうか。引き続き明かす。
リンゴが持つ凄い力
「大切なのは、できるだけ多くの種類の野菜や果物を摂るということです。例えば、キャベツはがんを減らすという意味で素晴らしい食材ですが、キャベツだけ食べ続けるより、ニンジンやタマネギといった色々な野菜と一緒に食べることで、より大きな効果が生まれます。
それからできるだけ食材を加工せずそのままの形で食べることです。リンゴにはビタミンC、ビタミンK、カリウム、食物繊維といったさまざまな栄養素が含まれています。ではそれらの栄養素をすべてサプリメントで摂ればいいかと言えば、そうではない。リンゴに含まれるビタミンには、サプリのビタミンの100倍以上もの抗酸化効果があるのです。
これはあらゆる食物と栄養素について言えることです。多くの医者や栄養学者は、栄養素に注目しすぎで、リンゴという果物そのものが持つ力を見落としているのです」
では、具体的にどのような食材を組み合わせればいいのだろうか。アメリカ国立がん研究所が提唱する「デザイナーズ・フーズ」のピラミッドを参考にすると、わかりやすい。

ここからは、長年がん予防のメカニズムを研究してきた銀座東京クリニックの福田一典院長に解説してもらおう。
「これはがん予防に効果的な食材を類型化したものです。そのトップに来るのが、にんにく。においの元とされる硫黄化合物(アリシン)が強い抗酸化作用を持ち、がん細胞の増殖を抑制します」