2022.04.20
# エンタメ

SNSも中高齢女性もザワつく新番組『DAIGOも台所』が、ここまで「中毒性」が高いワケ

鎮目 博道 プロフィール

これはリアリティーショーだ

photo by iStock

しかし、ここに筆者は、制作側の壮大な計算を感じ取る。その計略はこの時間帯のメイン視聴者層が誰か?を考えると解き明かすことができる。

言うまでもなく、この番組のメイン視聴者層は「中高齢の女性」たちだ。『徹子の部屋』と「相棒などのドラマの再放送」にサンドイッチされる形となっているこの枠は、大人のマダムたちのサンクチュアリと言うことができるだろう。

上沼恵美子さんはいわば視聴者代表だったと言える。「若くて真面目でハンサムな辻調理師専門学校の男の先生」にヤイヤイちょっかいを出す上沼さんは、視聴者層の「実行に移しにくい願望を代理で体現していた」と言うことができるかも知れない。

だから普通で行けば、上沼さんの後継者は例えばハイヒールモモコさんのような女性芸人にするのが常道と言える。

 

しかし、大阪・ABCテレビはあえてその道を取らなかった。もちろん最近の地上波テレビに求められる「視聴者の若返り」に向けての布石もあっただろう。幅広い女性層から支持を得ているDAIGOをあえて持ってきた。

好感度が高いのは良いが、DAIGOは全く料理ができない。さらに雛壇やゲストでは面白トークを繰り広げることができる実力者だが、MCはほぼ初体験だ。

さあどうしたものか…。そこで彼らが選んだ選択が、既存の料理番組の枠を超え「何もできないDAIGOが成長していく様を視聴者が見守るというリアリティーショー」に番組をしてしまうことだったのではないか。

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