「妻のことは“デキない後輩”と思ってます」

泰弘さんは、典型的なモラハラ夫だと直感しました。自分の考えが絶対であると揺るぎない自信を持ち、それを周囲の人にも強制する。この主導権を握るタイプは、結婚適齢期の女性に取っては魅力に映るケースもあるのですが、長く生活するうちに、窮屈になって来る。そして、夫の弁が立つために、妻はどんどん無口になっていくのです。

「妻はあまり話しませんね。結婚当初は人のうわさ話とか、芸能界のゴシップとかくだらないことをよく話していたので読書を勧めました。僕の勧める本は妻には難しすぎるのか読まないんです。どこがおもしろいのか僕には全くわからない恋愛小説を読んでいるみたいですけれどね」

-AD-

泰弘さんは体育会系の雰囲気がするので、どのスポーツをやっていたか質問したところ「よくわかりましたね」と即答。

「私は甲子園こそ行けませんでしたが、高校時代はボールを追いかけていたんですよ。泊りがけの校外学習にもバットを持って参加して、野球部だけが素振りをするような学校でした。監督の命令は絶対で、あの頃は先生の言うことだけを聞いていればよかった。それでどんどん高みを目指せたんですよね。妻のことは、デキない後輩だと思っています。でも鉄拳制裁はしたことがないですよ。もし、もう少し妻に厳しく指導していたら、“真人間”になっていたのでしょうか

話を聞いていると妻へのダメ出しばかり。「真人間」とはどういう人間なのだろうか(写真の人物は本文と関係ありません)Photo by iStock