薬剤誘発性認知症を避けるためにはどうすれば良いのか。上田氏が解説する。
「薬剤誘発性認知症は原因となる薬の服用量を減らすことで発症を食い止められるほか、症状の進行を抑えることが可能です。
しかし、服用している薬がベンゾジアゼピン系薬剤や抗コリン薬だからと、自己判断で服用をやめてしまうと、かえって持病を悪化させる恐れがあります。そのため、必ず医師と相談しながら一回の分量を減らしていき、断薬を目指すことが大切です」
現在服用している薬に、認知症を招く危険性のあるものはないか、一度見直してみるのも良いかもしれない。
アルツハイマー病の発症を遅らせるのに医学の力にばかり頼るのではなく、ちょっとしたことに気をつけるだけで効果があると言われている生活習慣があるという。その詳細を『見続けると“ボケ”てしまう「危ないテレビ番組」ワースト20…脳の衰えに繋がる?』で明かす。
『週刊現代』2022年4月23日号より