2022.04.23
# ライフ

「成り上がりで何が悪い!」高級老人ホームに響く“怒号”…ある現場で介護士が目撃した「出来事」

「老いと幸せ」を考える

私は介護の仕事に就いて10年以上が経過し、これまでに介護士として特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、サービス付き高齢者住宅など、数多くの介護福祉の現場を経験してきました。

実際に介護という仕事をしている身として感じる事の一つに、高齢者向けの施設内では実際に何が起きているのか、そこで暮らす人達はどのような事をしているのか、現場の実態に触れる情報が少ないのではないかと感じています。今回は、複数人への取材をもとに、高級老人ホームについてのエピソードをご紹介したいと思います。

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高級老人ホームとは

さて、「高級」と述べましたが、一体ほかの施設とは何が違うのでしょうか。

形態としては、企業や各種法人が運営している有料老人ホームと呼ばれる施設になります。有料老人ホームは民間運営の施設の為、特別養護老人ホームよりも費用は高めですが、独自の様々なサービスを提供している場所もあります。入居に関しても現在介護の必要がない方から、重度の介護が必要な方まで、施設によって幅広く入居の対応がなされています。

その中でサービス、立地、食事など全てにおいてこだわりを追求した施設が今回の舞台となる高級老人ホームなのです。

既存のイメージを覆すような最新の内外装で、一流高級ホテルのような施設もあります。立地も様々で、都内の一等地から海が一望出来る居室などもあるそうです。加えて、働く職員達も一流のマナー・接遇研修を受け、施設内では敬語の徹底。食事も施設内のレストランで一流の料理人の方が調理し、毎回お釜で炊いたご飯を召し上がる方もいました。

施設に入居する為の費用は数千万円からそれ以上、民間の私達には想像もつかない大きな金額が必要となります。「夢の様な環境で費用などを気にする事なく、悠々自的な生活を送っている」、そんなイメージを持たれがちな高級老人ホームですが、現場ではどんな出来事があるのでしょうか。(※以下は筆者の取材を元にした記録であり、高級老人ホーム全般を代表するものではないことにご注意下さい)

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