フォーリンラブのバービーさんが芸人として、ひとりの女性として、日頃抱えているモヤモヤと向き合い、本音をズバッと綴っているFRaUweb連載「本音の置き場所」(毎月1回更新)。今回は、先日結婚1周年を迎えたバービーさんが、結婚直前にパートナーであるつーたんさんと大喧嘩し、大号泣した日のことを振り返り、改めて考えた「結婚」「夫婦」「既婚者」とは……を綴っていただきました。

バービー連載10回までが1冊になった初のエッセイ集『本音の置き場所』はこちら

近所にある「いわくつきの店」

 

近所の居酒屋の前を通るたびに思い出す。「今日どこで飲もうか?」となっても、かならずスルーするいわくつきの店。

私たち夫婦はちょうど1年前の4月9日に婚姻届を提出した

昨年撮影したウェディングフォト。写真提供/バービー

なぜその店を避けるのかというと、その2日前、大喧嘩&大号泣した店だからだ。その日の自分を「マリッジブルーだったから」なんて言葉では片づけたくない。そんないっときの感情の波や、脳内ホルモンの関係で揺らいだわけではない。店の前を通るたび、婚姻について一生懸命悩み抜いた1年前の私の残像がカウンターに座っているように見えるのだ。

炎を見ると人は、心が落ち着くと言われている。

「なぜ、火を見ていると、一緒に見ている人との会話が弾んだり、互いの距離が近く感じるような気がするのでしょうか。暖炉のある部屋で会話をすると、リラックスして、癒されることから、相手と親しくなれそうと感じ、親近感を持つことがわかっています。」by東京ガス

その店は、目の前で豪快にわらで鰹を焼いてくれるパフォーマンスが人気。炎の効果は絶大で、会話は弾みに弾み、炭と一緒に爆ぜた。

しかし、目の前のいろりから轟々と出る炎を見ながら、私たちの喧嘩は落ち着くどころかヒートアップしたのだった