ママ友はいなくても寂しいが、その関係に悩む人も少なくない。現代ビジネスとYahoo!ニュースは、2021年7月19日~24日、ママ友がいる女性2000人に、ママ友に関するアンケートを実施して回答を得た。「嫌いなママ友」について、「いない」という答えが半数を超えたが、フリーコメントからは、ママ友付き合いの実態が浮かび上がった。嫌いなママ友には、どのように対応しているのか。ママ友がいることで、プラスになることは?小学生の母親でアラフィフのジャーナリスト・なかのかおりさんが、データを見て、コメントすべてを読み気づいたこととは。
ママ友は「5人まで」「生活圏で」が多数
コロナ禍に、筆者の娘の小学校でも授業公開や行事が少なくなり、クラスの親子と知り合えないままだ。同じ幼稚園や保育園出身のママ同士、もともとのコミュニティはあるものの、何気ない会話をする機会が減った。以前は子どものスポーツ活動を通して、ほどよい距離で付き合えるママたちがいたけれど、コロナ禍により練習場所がなくなって、解散してしまった。連絡し合うママ友も少なく、率直に「寂しい」と思っている。ではほかの人たちはどのように「ママ友」と付き合っているのか。アンケート結果を見ると、ママ友の存在が「助かる」と思う反面、「嫌い」「苦手」なママ友もいる現状が見えてきた。
回答者は、40代が41%と多く、30代から50代が中心だ。何らかの仕事をしている人が半数以上で、「専業主婦」と回答したのは34%だった。初めに、ママ友は何人ぐらいいるか聞くと、「1~5人」が75.9%と最も多く、次に「6~10人」が18%と、それほど多くない。一方で「11人以上」も6.2%おり、いろいろな方面に友達がいるのか、同じ幼稚園や学校・習い事などでまとまったグループがあるのか気になる。

「ママ友とどこで知り合ったか」を聞くと、一番多いのは、「子どもが通う園や学校」で72.4%、「住んでいる地域」が37.7%、「子どもの習い事」が16%だった。やはり生活圏で、子どもを通して顔を合わせる場が多い。「児童館など」が8.3%というのは、保育園や幼稚園に入る前、公共施設の乳児クラブや赤ちゃん広場を利用して、月齢が近い親子と知り合うケースが多いと思う。フリーコメントを見ると、「ファンクラブ」「職場関係」「同級生」「産院で知り合った」など多様だ。

個人的に注目したのは、「SNS」が5.4%という結果だ。SNSの友達というのは、SNS上でのやりとりだけなのか、SNSをきっかけにリアルに会うようになるのか。近年は、Twitterでも子育てアカウントや受験アカウントは多数あり、悩んだ時は投げかけて情報を得たり、励まし合ってストレス解消したり、気を遣いながらも匿名の付き合いを楽しんでいるようだ。
