戸建てからタワマンに買い替えた老夫婦の絶望。こんなタワマンはやばい

60歳からのマンション学(3)

ステータスという魅力

一般的には、「成功者の証」などとも言われ、憧れとともに語られることもあるタワマン。実際に住んだとしてそのメリットはなんだろうか?。

まずはステータスがあげられるだろう。タワマンは再開発エリアに建てられることが多く、街並みの変化とともにニュースで取り上げられたり、駅や街に大きな広告が出たり、そのエリアのランドマーク的な存在として注目を集めることもある。誰もが知る「あのマンション」にお住まいというわけだ。

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完成後も豪華なエントランスや共用施設、高層階にあるラウンジやゲストルームからの眺望など、タワマンだからこそ得られるステータスがある。

全国的にタワマンが増え過渡期とはいえ、ランドマーク性やステータス感、駅近タワマンは将来の売却時にも大きなアドバンテージになる。

特にいまは新築のタワマンが高値で推移しており、中古でも高値で売ることができる。つまり立地にもよるが、タワマンは資産価値が落ちにくい物件ということになっている。

特に利便性の高い都心部、都心から離れていても駅近など利便性の高い立地、駅直結タワマンや基幹駅(新幹線や快速が停まるなど)の駅近はおすすめである。

多少割高になっても値崩れしにくく売却する時も有利である。もし購入時の価格から、大きく下がらない価格で売却できれば、住宅ローンも完済しやすく住み替えがスムーズ。何かの理由で一時的に転居が必要になった場合、貸しやすさもメリットとなる。

タワマンは最寄り駅をはじめとして大規模な再開発エリアに誕生することも多いので、飲食店やクリニック、買い物できる各種ショップなどが入ったテナントビルなどが新設されたり、予定されるなど、入居時から生活環境が整っていることが多いのも魅力のひとつだ。人が集まることでより周辺環境が発展し利便性が高まり、サービス面も充実していく。

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