もう一度、生き直す
相手を肯定する会話法に清潔感のある服装、そして趣味を通じたデート。それらを経た最後に、SEXが待っている。下のグラフを見てもらいたい。40〜60代の女性が男性とのSEXに求めているのは、「包容力」と「優しさ」だ。

さらに行為前後の会話の内容(後戯)が大事だとする回答と合わせると約80%に及ぶ。小手先のテクニックや回数ではない。大事なのは相手を慮り、思いやることなのだ。
「60代で40代の恋人を持っている男性の共通点は、年齢をハンデと思わず、強みにしているところです。女性のすべてを受け止める包容力と優しさが魅力になっています。
彼らは自分の満足より、相手を喜ばせることを優先します。ひとりよがりにならないよう、『どうされるのが好き?』と聞いてあげ、女性の反応を確かめながら進みます。
SEXが終わった後にも、言葉を惜しまずに気持ちを伝えることが大切。『君みたいな女性は初めてだ。出会えてよかった』と言われたら、女性は『大事にされている』と感じ、また会いたくなります」(作家の夏目祭子氏)
60歳は、人生の節目にあたる。それまでは社会の中で決められた役割をまっとうし、走り抜けることで精一杯だった。
だが還暦を迎えたタイミングで仕事から離れ、肩書を捨て、これまでの経験を財産にしながら、もう一度「生き直す」ことができる。これまで見てきたように、少しの心がけと工夫、そして「人間力」で、モテる人生を送ることができるのだ。
『週刊現代』2022年4月30日・5月7日号より