2022.04.30
# ドイツ # 日本

対ロシア経済制裁に踏み切る独首相、アジア最初の訪問国に「中国ではなく日本」を選んだ真の狙い

ロシアに対する厳しい経済制裁

4月28日に来日したドイツのオラフ・ショルツ首相は、翌日から5カ国歴訪に発つ岸田文雄首相と首相官邸で約1時間半余会談した――。

ショルツ氏は昨年12月8日に中道左派・社会民主党(SPD)、環境政党・緑の党、中道右派・自由民主党(FDP)の連立政権を立ち上げた。

SPD党首でもあるショルツ氏が世界の耳目を集めたのは、ロシアのウクライナ軍事侵攻直後の2月27日に独連邦議会で演説、それまでの外交・安全保障政策を転換してウクライナへの武器供与、ロシアに対する厳しい経済制裁、国防費の増額、ロシアへのエネルギー依存からの脱却などを発表したことだった。

photo by gettyimages
 

想定外の大転換は日本に大きな衝撃を与えた。とりわけ国防費を国内総生産(GDP)比2%超に大幅増額を決定したことだ。安倍晋三元首相など「防衛力強化」を声高に主張してきた自民党内の保守勢力を勇気づけたことは言うまでもない。

事実、自民党安全保障調査会(会長・小野寺五典元防衛相)が26日に公表した「新たな国家安全保障戦略等の策定に向けた提言」に《したがって、NATO(北大西洋条約機構)諸国の国防予算の対GDP比目標(2%以上)も念頭に、わが国としても、5年以内に防衛力を抜本的に強化するために必要な予算水準の達成を目指すこととする》の文言が盛り込まれた。

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