2022.05.07

4900万の住宅ローンを組んだ30代夫婦、“まさか”の事態で「夢の戸建て」を手放したワケ

「ペアローン」を組んで住宅購入する世帯が非常に増えています。夫が働きに出て妻が専業主婦をするという昭和的な家族構成から、現在「夫婦共働き世帯」が「専業主婦世帯」の倍以上になっているからです。ペアローンは、一人の収入ではとても審査がおりないような価格の物件でも、夫婦二人の収入を足すことで与信枠が増えて、なんとか購入に漕ぎ着けることができます。

しかし中には「幸せになる為に家を買う」はずが、いつの間にか「家を買うこと」が目的化してしまい、身の丈に合わない物件を買って収拾がつかなくなったり、離婚など当初のシナリオにはなかったことが起こると、単独で住宅ローンを組んだ場合に比べて問題が複雑化してしまうことがあります。

ペアローンを組んだものの…

埼玉県在住で、メーカーの営業職のMさん(38歳・女性)は、新卒同期入社の彼と10年前に結婚しました。子どもを授かって、飼っている犬と庭付きの一軒家に住むことが夢で、住宅展示場を見に行くのが趣味になっていたとのことです。

「住宅展示場では各住宅メーカーの理想を詰め込んだモデルルームが並び、自分たちの夢も大きくなっていきました。住宅メーカーの方に相談に乗ってもらう内に、土地の提案も受けるようになりました。3ヵ月ほどして、希望する駅から徒歩12分で、旗竿地ではあるものの希望の広さの土地を提案されました」

最後は住宅メーカーの営業からの「まったく同じ土地は二度と出てこない」というウリ文句に負けて購入することにしたそうです。総額は土地3,100万円、建物2,100万円の合計5,200万円となり、頭金に300万円をいれても4900万円を住宅ローンで賄わなければならなかったそうです。

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当時のMさんの年収は420万円で、ご主人も査定や残業代の違いはあれど、ほとんど変わらない給料でした。夫単体では住宅ローンが満額通らなかったこともあり、夫婦でペアローンを組むことになったのです。

ペアローンは住宅ローンの手数料が2倍かかってしまいますが、住宅ローン控除が二人で受けられる分、得をすると説明を受けたそうです。また、一人でローンを組む場合、住宅ローン控除を受けられる借入額の上限は4,000万円ですが、二人でローンを分割すればそれぞれに4,000万円まで住宅ローン控除の上限枠を使えるので、今回のローンはまるごと控除の対象にできることになりました。

給料もほとんど変わらない二人は半分ずつ負担することにし、毎月約7万円ずつ合計14万円を返済していくことになりました。

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