「プーチンの側近」がオーナーを務める軍事会社「ワグネル」の知られざる現実

所属する戦闘要員は2000人
廣瀬 陽子 プロフィール

ワグネルの詳細は明らかになっていないものの、社員は5000人以上と言われ、そのうち2000~3000人ほどが戦闘要員だと言われる。戦闘要員には、ロシア軍や警察出身者のほか、北コーカサス地方の元親露派民兵、単に金銭目当てで軍事的バックグラウンドなしに志願する者なども含まれる。

かなりハードな訓練により、エリート部隊を育て上げている。ウクライナ、シリア、アフリカでの活動が特に顕著だとされており、最近では、リビアやベネズエラでの活動も報告されている。

 

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数千人の戦闘要員が所属するワグネルは、事実上の「ロシア軍別働隊」とも言われている。上層部とロシア政府が緊密な関係を築いていることから「民間に偽装した軍隊」と評され、さまざまな仕事を請け負ってきた。そんなワグネルの実情については、【後編】『知りすぎると“消される”…ロシア最大の民間軍事会社「ワグネル」のヤバい実態』でさらに分析していきたい。

【注釈】
注1:真野森作『ルポ プーチンの戦争』筑摩書房、2018年。
注2:MacFarquhar, Neil. “Yevgeny Prigozhin, Russian Oligarch Indicted by U.S., Is Known as ‘Putin’s Cook’,” The New York Times, 16 Feb 2018.
注3:小泉悠「ロシア謎の民間軍事会社“ワグネル”」『軍事研究』2019年4月号。
注4:黒井文太郎「「許されざる取材」の記者3人、ロシアに消されたか」『JB Press』2018年8月6日。

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