2022.05.08
# 不動産

4420万円の住宅ローンを組んだ「年収640万夫婦」が「破綻」を迎えてしまったワケ

齋藤 剛 プロフィール

さらに今回は二馬力のエンジンフルスロットルを頼りにした計画であったために、どちらか一方が崩れた場合にフォローが利かなくなってしまったことも要因でしょう。二馬力でもエンジンに余力ある計画であれば、今回の事態でもカバーができたかもしれません。

<今回の計画>

購入時の物件価格4280万円+諸費用340万円の合計4620万円の総額に対して、自己資金200万円+融資4420万円(420ヵ月)の計画でした。

融資4420万円を審査金利3.5%で420ヵ月返済を計算すると18万2674円/月です。

18万2674円×12ヵ月(1年)÷世帯年収640万円 =返済比率34.25%(今回利用した金融機関の返済比率の上限は35%)
 

つまり、年収640万円の場合は4420万円の融資についてギリギリ借りることができるライン内(35%未満)ではありますが、「安心して返せる金額」とは言えません。

安心して返せる返済比率は25%~30%と考えたほうがよいため、年収が640万円の方の場合は、融資額3300万円~3800万円が安心して返せる金額に近いと言えるでしょう。

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