プーチンの側近「暗殺計画」のヤバすぎる中身…こうして人がどんどん殺されていく

止まらない悲劇
週刊現代 プロフィール

「スターリンは、KGBの前身の秘密警察『チェーカー』などを駆使して権力を保持しました。クーデターを起こす可能性がある側近を重点的に監視し、元帥、将校、共産党幹部などを地位にかかわらず、粛清していったのです」(京都大学名誉教授・中西輝政氏)

手段に違いはあるものの、対立する野党政治家やジャーナリストを葬り去ることは、どの権力者もやっていることだ。だが、スターリンは、味方をも粛清の対象とした。

Photo by gettyimagesPhoto by gettyimages
 

「スターリンの異常な執念が表れたのは、ロシア革命の立て役者であるトロツキーの暗殺です。トロツキーの亡命先のメキシコまで暗殺者を仕向けたのですから」(中西氏)

凶器は登山用のピッケルだった。秘書の恋人に成りすましたスペイン人、ラモン・メルカデルがトロツキーの後頭部を打ち砕いた。

トロツキーは共産党の精神的支柱であり、自らの地位を脅かす存在だった。だからこそ、地の果てまで追って命を奪った。一方、スターリン自身は反逆者に目を光らせながら、74歳の時に脳出血で死んだ。

「味方を粛清していくのは、独裁者の常套手段です。現代の独裁者では、北朝鮮の金正恩が同じ手法を取っている。'11年、27歳で権力の座についた正恩は次々と政権幹部を排除しました」(国際政治学者・六辻彰二氏)

正恩は'13年に自分の後見人だった叔父の張成沢を処刑、'15年に人民武力部長の玄永哲を銃殺し、'17年に国家保衛大臣の金元弘を失脚させた。

関連記事