プーチンの側近「暗殺計画」のヤバすぎる中身…こうして人がどんどん殺されていく

止まらない悲劇
週刊現代 プロフィール

オリガルヒがボルトニコフやショイグを唆し、政権打倒に動く可能性も報じられた。だが、そんなことはプーチンも重々承知、手は打ってある。

4月18日、大手銀行ガスプロムバンクの元副社長アヴァエフが、妻と娘と一緒にモスクワ市内の自宅で亡くなっているのが見つかった。現場は鍵がかけられた密室で、アヴァエフが妻と娘を撃ち殺したかのように、手には拳銃が握られていた。

これは「一家心中にみせかけた暗殺」である可能性が高い。不自然なことに、4人のオリガルヒが同じように家族と一緒に死んでいるのが発見されている。これらの殺人は、明らかに他のオリガルヒに対する見せしめだ。

 

プーチンの周辺にいる人間たちは、わかっている。いつか自分が粛清される番が回ってくるかもしれない。だが、クーデターに失敗すれば命を失う。ならば何もしないほうがマシ。明日は生きていられるのだから……。

こうした人間の心理は、行動経済学の世界では「損失回避性」として知られる。以下の選択肢のうち、どちらを選ぶべきか考えてみてほしい。

・選択肢A:コインを投げて表が出れば100万円をもらえる。裏が出れば50万円を払う。
・選択肢B:何もしなくても20万円がもらえる。

多くの人が選ぶのは、B。Aの期待値は25万円とBより高いが、人は今50万円を失うリスクを過大評価してしまうのだ。

被害者が増えるとしても、明日、自分が死ぬほうが怖い。そんな人間の心理をプーチンは巧みに利用している。プーチンの周囲にいる人間がクーデターを起こす可能性は、ゼロに近いだろう。

一方、プーチンの暴走を民衆はどう見ているのだろうか。権力者の異常さに気づいた民衆が、政権を倒すのではないか…。だが、そううまくはいかないと専門家は話す、その理由を後編記事『独裁者はこうして民衆を「洗脳」する…プーチンが仕掛ける支配体制の「衝撃中身」』で明かす。

『週刊現代』2022年5月14・21日号より

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