手が込んだ、大掛かりないたずらも
1年生は各寮を回って歓迎会に参加するのですが(MITには11の学生寮がある)、そのうちの一つであるイーストキャンパスは毎年2.5~3階建てくらいの高さの木造ローラーコースターを作って新入生迎えていました。

そのほか科学博物館などで見るような、大きな鉄球が二つあってその間を電気を流れる装置がバリケードもなく置いてあります。電気が流れると音が流れるので、鳴る音を調整して音楽プレーヤにするなどしていました。
事故がない限りはこういったことも許容されていて、学校としてちょっとしたおふざけは見守っているというスタンスでいてくれています。
また、他校へのいたずらもおこなっていて、ハーバード大学のハーバード像にMITの服を着せたり、ハーバード大学とイェール大学のアメフトの試合中にMITと書かれた風船を膨らませて試合が中断したこともありました。
◇MITで文化として黙認されている「ハック」について綴っていただいた前編に続き、後編【灘→MIT卒の起業家が「問題児」だらけのMITから考える、日本の教育に足りないもの】では前田さん自身が巻き込まれて問題児となってしまったエピソードについてお伝えします。