2022.05.22
# 映画

山田孝之と南沙良が語る「表現」の自由自在…全てに賛と否はある、躊躇するのはもったいない

現代ビジネス編集部

続けることに意味がある

――現状、プロデューサーとしてどんなところに手応えを感じていますか?

山田:大きく分けて2つあります。1つはビジネス面です。映画はエンターテインメントでもある一方、動員や興行収入といったビジネス面も気にしなくてはいけないんです。ありがたいことに、実はシーズン1も2もリクープできているんです。

このプロジェクトは続けることに意味がある。赤字にならないように、いかに続けていくかが目標です。あと劇場で9監督の作品を一気に観ると、内容が多岐にわたっていて頭がパンクしちゃいそうな状態になるんですよ。それで気になった監督の作品はもう一度観てもらえるよう、個別で配信をしています。

もう1つの手応えは、「本当に監督をやってよかった」という初監督の声ですね。シーズン1の安藤政信さん、三吉彩花さん、シーズン2の柴咲コウちゃん、志尊淳くん……皆さん言います。「なんで今まで監督をやってこなかったんだ」って。

同じ表現でもカメラの前で演じることと映像を撮るのとでは、まったく違います。俳優が撮る側に回ることで、スタッフや監督さん、キャストに対してのリスペクトがより強くなる。すると次にカメラの前に立ったときに、意識がもう一段階上がるというか。そこに気づけると、みんな感動するんです。その後にだいたい皆さん決まって言うのが、「長編も撮りたい」と。

 

――初監督を終えた皆さんは、貪欲ですね。

山田:クリエイターを増やす、育てるのが目的のプロジェクトなので、僕としては狙い通りの感想です。

いきなり「長編の監督をやらないか?」と言われたら、怖くてできないものです。でも9作品のうちの1つで、10分前後の尺ならば「できるかも?」と思う。いざ撮ってみると、「もっと描きたいものがある」と気づいてしまう。そうなったらこっちのもの。「じゃあ、次も撮っていこうよ」と。

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