憧れの人に会うために「男子校」へ転校!?少女漫画「花ざかりの君たちへ」には青春が詰まっていた

子どもの頃、どんな少女マンガを読んでいましたか? クラスの中では、なかよし・りぼん・ちゃお・花とゆめなど派閥が分かれていたり、応募者全員サービスのグッズが欲しくて切手を送ったり、夏の増刊号の怖い話特集がトラウマになったり…。

そんな「懐かしい〜〜!」と思わず身悶えしてしまうような記憶が再び!

現代ビジネス少女マンガ部は第3弾がスタート。「なかよし」「ちゃお」に続き、平成期にマンガ誌「花とゆめ」に連載されていた懐かしの作品を毎週火曜日にリレー形式で紹介します。

無料試し読みもありますので、ぜひ当時のときめきを思い出してみてください。

現代ビジネス少女マンガ部では「学園アリス」の思い出や感想ツイートを大募集しています。Twitterのハッシュタグ「#現代ビジネス少女マンガ部」をチェック!

ハラハラした展開の連続!

第35回で取り上げるのは、「花とゆめ1996年20号」よりスタートした、「花ざかりの君たちへ」。中条比紗也さんの代表作で、全23巻という長編の学園ラブコメディです。また、原作として二度もドラマ化され、台湾版・韓国版ドラマも制作されるなど高い支持を受けました。

(c)中条比紗也/白泉社

同じく1996年よりスタートした「花とゆめ」作品を振り返ってみると…

・東京クレイジーパラダイス
・紅茶王子
・イリュージョン・フード・マスター
・愛は地球を救う

今も支持され続ける人気作品が並んでいます。

「花ざかりの君たちへ」は、花とゆめ1996年20号から2004年18号まで長期にわたって連載。秘密がバレそうでバレないハラハラした展開の連続に、ページをめくる手が止まらなくなる大ヒット作です。

あらすじを見てみましょう。

<憧れの人・佐野泉(さの・いずみ)に会うため、アメリカから性別を偽って男子校に転入してきた少女・瑞稀(みずき)。危険いっぱいの男子校ライフの行方は!?>

(c)中条比紗也/白泉社
 

憧れの詰まった「青春」

アメリカ在住の芦屋瑞稀(あしや・みずき)は、走り高跳びの選手で同い年の男子高校生、佐野泉(さの・いずみ)に憧れる女の子。瑞稀は佐野と会いたいがために、ロングヘアをばっさりと切り、性別を偽って日本の男子校・桜咲学園へと転入します。幸運にも、クラスも寮の部屋も佐野と同じとなった瑞稀。しかし佐野は、ある事故をきっかけに走り高跳びやめていたのでした。

瑞稀はそのミーハーさとは裏腹に、何事にも楽観的だったり、少々鈍感だったりもする性格で、佐野が高跳びをやめたと分かってからも「競技に復帰してほしい」という一途な思いで応援してゆきます。

(c)中条比紗也/白泉社

そんな中、瑞稀が女子だということは、すぐに一部に知られてしまいました。一人は保健室の先生である梅田北斗(うめだ・ほくと)。梅田は自身の勘ですぐに瑞稀を女性だと見抜きますが、周囲には黙っていてくれることになります。もう一人は、なんと佐野本人! ある日倒れた瑞稀を運ぼうと抱きかかえた彼は、たまたま手の当たったところにある胸のふくらみに気づき、早々に瑞稀が女性だと気づいてしまいます。しかし佐野はこのことを自分だけの秘密としてしまい込み、あくまで瑞稀とは男子同士として接することを決意するのでした。

作品の大きな魅力は、こうしたハラハラドキドキの男女関係のほか、学校に波乱をもたらすはずの瑞稀の存在が、クラスメイトたちの青春を引き出していくストーリーにもあります。佐野の場合、明るい瑞稀の存在が支えになって、やがて競技にも復帰。後半には、確執のあった父との関係修復にも繋がっていきました。

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