『ショーシャンク』『E.T.』『ローマの休日』…テレビの“洋画名作ブーム”の裏にある「意外な心変わり」
動画配信サービス普及の今、なぜ?
20日夜、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で映画『ショーシャンクの空に』が放送される。

日本では1995年に公開された同作は、さまざまなメディアの映画ランキングで1位に輝くなど、「映画史に残る不朽の名作」と言われながら、地上波での放送は過去2回しかなく、今回は24年ぶり。つまり、「洋画の名作をあらためて地上波で放送しよう」という日本テレビの狙いがうかがえる。
ただ、洋画の名作放送はこれだけではなく、1週間前の13日に『ローマの休日』(1954年公開)、14日にフジテレビの「土曜プレミアム」で『E.T.』(1982年公開)が放送されたばかり。また、今年2月にも、『ゴーストバスターズ』(1984年公開)、『クール・ランニング』(1994年公開)、『チャーリーとチョコレート工場』(2005年公開)も放送された。
さらにさかのぼると、昨年12月に『ホーム・アローン』(1991年公開)、11月に『トップガン』(1986年公開)、10月に『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年公開)、9月に『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984年公開)、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997年公開)、『ジュラシック・パーク』(1993年公開)、6月に『グーニーズ』(1985年公開)5月に『タイタニック』(1997年公開)、『スタンド・バイ・ミー』(1987年公開)も放送されていた。アラフォー以上の男女にとってはおなじみの作品ばかりだ。
現在、地上波の主な映画放送枠は、日本テレビの『金曜ロードショー』とフジテレビの『土曜プレミアム』のみであるにもかかわらず、これほど多くの洋画名作を放送していることに驚くのではないか。
しかも動画配信サービスでの映画鑑賞が一般化しつつある中、なぜ今、地上波のゴールデン・プライムタイムで洋画の名作を選んで放送しているのか。