2022.05.16
# 中国
中国でいよいよ「不動産バブル」が崩壊…「不良債権問題」のヤバすぎるゆくえ
とうとうこのときがやってきた…デフォルトの発生
中国の不動産バブル崩壊の負の影響が一段と深刻だ。
習近平政権は不動産関連の規制を部分的に緩和するなどして不動産市況の悪化をなんとか食い止めようとしている。
しかし、目立った効果が出ていない。
計算方法にもよるが、不動産セクター関連部門は中国のGDP(国内総生産)の3割近くを占める。
中国経済は非常に厳しい状況を迎えている。
5月に入り、事態は一段と緊迫し始めた。

売上高で第3位の融創中国(サナック・チャイナ・ホールティングス、サナック)が外貨建て債券の利払を期限内に実施できなかったことを明らかにしたのだ。
デフォルトの発生だ。
恒大集団(エバーグランデ)など他の不動産デベロッパーの経営体力も低下している。
今後、中国の不動産分野では連鎖的に本格的なデフォルトに陥る企業が増えるだろう。
その中からは経営破綻を余儀なくされる企業も出てくるはずだ。
不良債権問題の深刻化によって経済成長率の低下に拍車がかり、不動産や株式などの価値はさらに下落する恐れがある。
中国から逃避する資金はこれまで以上に増加する展開が懸念される。