2022.05.21
# 就活

「没個性」と叩かれる黒のリクルートスーツ、かつては「流行の最先端」だった…!

多様化し、収れんする就活ファッション
難波 功士 プロフィール

多様化する就活ファッション

では、その頃の女子学生の就職活動ファッションはどのようなものだったのでしょうか。1981(昭和56)年9月20日号『non-no』の「緊急特集――面接のとき何を着る?:新OL100人と有名企業4社に聞きました」では、「銀行、メーカー、商社など、一流企業19社に今年就職した短大・四年制大学卒の方たち」100名にアンケートを行っており、面接に臨んだ際のファッションとして複数回答可であがってきたのは、

1位:スーツ76票(紺35、グレー19、茶・ベージュ10、ワイン4、白・黒・ピンク・紫ほか各1)
2位:ブレザー33票(紺12、茶・ベージュ5、グレー3、白・モスグリーン・からし・黒・赤ほか各1)
3位:ワンピース21票(紺7、白地にプリント柄3、赤チェック2、ピンク・グレー・紫・ブルー・黒ほか1)
4位:ブラウス+スカート6票(白ブラウス+紺スカート3、ブラウススーツ3)
5位:その他5票(パンタロン、ポロシャツ、セーター、ニットワンピース、ニットジャケット各1)

男女雇用機会均等法以前の話とはいえ、衝撃的な結果です。

Photo by iStock
 

そうこうするうちに、1980年代後半、世はバブル期へと突入します。1988年5月30日発行『朝日ジャーナル臨時増刊:’88就職フローチャート』では、リクルートファッションに関して、男性ならば「ネイビー系スーツが主流だったが、グレー系のスーツがここ2,3年増加中」「DCブランドのリクルートスーツにおされぎみだったが、今年は、アメリカン・トラッドが、流行のきざし。IVY少年、よろこびなさい」

そして女性は「パステルのスモーキーなもの、ピンクやベージュ」のスーツがトレンドとされています。依然「職場の花」扱いでの採用なのか、それとも女子学生側がイケイケだったのか。

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