「プーチン常勝神話」崩壊…ついに有力プロパガンディストも“現実”を認めはじめた

プーチンの時代は終わりに近づいている
北野 幸伯 プロフィール

次の戦争は、2008年8月のロシアージョージア戦争だ。ロシア軍は、この戦争に短期間で勝利している。そして、ロシアは、ジョージアからの独立を目指す南オセチア、アプハジアを国家承認し、事実上の属国とした。

プーチンは、2011年にはじまったシリア内戦にも介入している。ロシアはアサド大統領を支援し、欧米は反アサド派を助けた。アサドは、現在に至るまで失脚していない。つまり、プーチンは、シリア内戦で欧米に勝利したことになる。

2014年3月、プーチンは、ウクライナからクリミアをほぼ無血で奪うことに成功した。2014年4月、ルガンスク州、ドネツク州の親ロシア派がウクライナからの独立を宣言。ウクライナ政府はこれを認めず、内戦が勃発した。

欧米は、ウクライナ政府を、ロシアはドネツク、ルガンスクの親ロシア派を支援している。ルガンスク、ドネツクは、事実上の独立を保っているので、ここでもプーチンが勝利したといえる。

このように、プーチンはこれまで「常勝将軍」だった。ロシア国民が経済音痴の大統領を支持しつづける理由は、彼が戦争に勝ちつづけてきたからだ。

しかし、ご存じの通り、今回のウクライナ戦争は、うまく進んでいない。

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42ヵ国の反露同盟「彼らはロシアに勝てる」

4月26日、ドイツのラムシュタイン米空軍基地に、42ヵ国の代表が集結した。

42ヵ国とは、アイスランド、アメリカ合衆国、イタリア、英国、オランダ、カナダ、デンマーク、ノルウェー、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク、ギリシャ、トルコ、ドイツ、スペイン、チェコ、ハンガリー、ポーランド、エストニア、スロバキア、スロベニア、ブルガリア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、アルバニア、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニア。

ここまでは、NATO加盟国だ。

 

さらに、日本(岸防衛大臣がオンラインで参加)、オーストラリア、ニュージーランド、イスラエル、韓国、カタール、ヨルダン、ケニア、リベリア、チュニジア、モロッコ。

そして、ウクライナからは、レズニコフ国防相が出席した。

この42ヵ国は、「新たな反ロシア同盟」の参加国だ。ここでは、「ウクライナへの大規模な軍事支援について」協議された。具体的には、「支援する武器の質を変えること」だ。

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