これまで欧米は主に、携帯式対戦車ミサイル「ジャベリン」、携帯式地対空ミサイル「スティンガー」、軍事ドローンなどを供与してきた。ウクライナ軍は、欧米から提供された武器によって、ロシア軍のキーウ侵攻を阻止できた。
参加国は4月26日、戦車、ヘリコプター、155ミリ榴弾砲、地対空ミサイルシステムなどをウクライナに提供していく方針を固めた。
この場で、米国のオースティン国防長官は、こう語った。
「本物の軍備と適切な支援があれば、彼ら(ウクライナ)は勝てるはずだ」
欧米は今、「ウクライナはロシアに勝てる」と思い始めている。

追い詰められ核の恫喝に出るロシア
ロシアメディア(特にテレビ)は現在、国民を洗脳するプロパガンダマシーンと化している。
国民を洗脳する主要な役割を果たしているのは、ニュースの人気キャスターや、政治討論番組の有名司会者たちだ。彼らのことを、反プーチン勢力は、「プロパガンディスト」と呼ぶ。
そして今、ロシアの国営テレビを見ていると、プロパガンディストたちの論調に変化がみられる。
2月21日前、彼らは、「ロシアはウクライナを攻めない。米国が煽っているだけだ」と発言していた。侵攻が始まった2月24日直後は、「すぐにキーウを陥落させることができる」と楽観的だった。
ところが、戦闘が長引くにつれ、彼らは苦戦の理由を、「ロシアが戦っているのはウクライナではない。実質NATOと戦っているのだから、簡単にはいかない」と言い訳しはじめた。
そして、歴史的「ラムシュタイン会議」の前後、焦ったロシア政府高官やメディアは、「核による恫喝」をはじめた。