悪夢の「1バレル300ドル」の世界
米国のワシントン近東政策研究所は4月末に「世論調査の結果、中東地域で米国の影響力が低下し、逆にロシアが存在感を高めている」ことを明らかにしている。
再三の増産要請に応じないOPECプラスにお灸をすえるため、米上院司法委員会は5日、「石油生産輸出カルテル禁止(NOPEC)法案」を可決した。「米司法長官がOPECプラスなどを連邦裁判所に提訴することが可能となる」というのが法案の主な内容だ。

NOPEC法案はこれまで何度も廃案になっており、今回も成立する可能性は低いとされている。
が、バイデン政権誕生以来、冷え込んでいるOPEC、特にサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)との関係がさらに悪化する可能性がある。