「美肌すぎる」「一体、何者?」とSNS界隈で注目を集める、大野真理子さん。
42歳・二児の母。本業はアパレル経営者であり、自身を“皮膚の変態”と名乗る。インスタグラムから垣間見える彼女のスキンケアは、ルーティンのレベルを通り越して、“変態”というワードに相応しい求道者さながらのストイックさだ。
インタビュー前編では、大野さんの“皮膚管理”のルーツから日々心掛けていること、そして美容投資への考え方についてお話を伺った。
アパレル経営者から“皮膚の変態”へ
「“皮膚管理”をすることが異常に好きなんです。例えば毎日朝晩の肌状態を見極めてからスキンケアステップの組み立てを考えたり、生理周期に合わせてアイテムを変えたり、成分をチェックしたり。自分ではそれが当たり前だと思っていたのですが、友人に『真理子の皮膚へのこだわりは異常だから、SNSやってみたら?』と言われたのがきっかけで、美容を発信するインスタグラムを始めました。スタートしたのが2018年と遅かったこともあるし、若手が強いSNS市場で差別化したい気持ちもあって、“婚活前、婚活中の女の子が絶対晒せないところまで晒す”というポリシーで投稿をしています。

発信した言葉をひとり歩きさせるには、若干のおもしろ要素が必要だと思って。そうした戦略的な部分と、自他ともに認めるスキンケアへの執着を込めて、“皮膚の変態”と自称することにしました。熱量の高いフォロワーの方と実際に会うと、すごく真剣に美容と向き合う姿に心打たれることも多いんです。だからこそ、“皮膚の変態”と名乗るまでに至った私の美容遍歴をみなさんに共有しながら、気持ちも人生も上向きになるようなメソッドを発信したいという想いが根本にあります」
そんな大野さんが“皮膚管理”にハマったルーツは、家業であるファッションがいつも身近にあったからだという。
「ファッションの仕事をしていると、洋服を含めて自分自身をもっと素敵に見せるためには、スキンケアや体型管理が役立つことを日々実感します。トレンドを着こなすモデルさんたちが素敵に見えるのは、もちろん元の美しさもさることながら、ヘアメイクさんが1時間かけて作りこんだ顔とスタイリストさんが細部にまでこだわって着付けたお洋服があるからこそ。私たちだって日々コツコツスキンケアをしていれば、少なくとも清潔感を宿らせることはできる。コスパという面から見ても、“皮膚管理”は自分をより良く見せるための最適解なんです」