夫の母からされていた「家事チェック」
「まず、結婚しても私が仕事でほとんど家にいないことが不満だったようです。そして、妻は“完璧に家事をしなくてはいけない良妻賢母の生活に疲れた”と言っていました。“そんなことはしなくてもいい”と言ったのですが、どうも私の母が妻にいろいろ指図していたようなんです。私が仕事に行っている間、家に来ては妻の家事をチェックして、あれこれダメ出しをしていたそうです」

妻は亮平さんのことが好きだった。だから、好きな人の言う通りにして仕事をせず、好きな人の家庭を維持すべく頑張ろうとした。それなのに、亮平さんの母からダメだしをされ続け、心が折れかけたときに、離婚を考え、マッチングアプリに手を出したのだとか。
「母から“良妻賢母たるもの、夫に家庭のグチは言わない。笑顔で迎える”などと言われていたそうなんです。それなのに疲れやいら立ちが隠しきれない自分に腹が立ち辛かったそうです」
亮平さんは妻に「相談してくれればよかったのに」と言います。すると妻は「でも、いつもあなたは“やりたいようにしなよ”、としか言わないじゃない。私はその“やりたいこと”がわからなかったの。私はね、お義母さんに“干渉するな”と言って欲しかった。でもそれは私の“やりたいこと”ではないじゃない」と答えたそうです。
「ウチの母に言うも何も、母がそこまで妻に干渉しているとは気づかなかったんです。確かに、ウチの母は完璧な専業主婦です。それは父が経営者で自宅に来客が多い時代だったから。でも今は違いますよね。ホントに、言ってくれればよかったのに……」
相手の男性の元妻は、モラハラだったという。だから、男性は徹底的に家事を行い、妻に尽くすことができる。
「妻と話し合ったのですが、今は家には戻りたくないと言います。娘もよく“ばあばは嫌い”と言っていました。妻はまだ迷っているようで、離婚はしないと言います。でも男が避妊具を買っているところを見てしまうと、何とも言えませんね。ここから一人になるのも辛いですし、しばらく静観してみようと思います」
双方の両親の干渉で、夫婦間に亀裂が入っていることも多いです。「言ってほしい」という夫と、「察してほしい」と考えている妻。このディスコミュニケーションを埋めることが、夫婦関係に必要なことなのかもしれません。

各テーマは↓
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