「人はどのような生活観念を持ち暮らしているのか?その答えはズバリ、生活感が出やすいキッチンにあり!」
『キッチンと愛用品のWEBマガジン・台所図鑑』の「台所拝見」は、十人十色な住人さんの「生き方」や「趣味趣向」を、家で一番生活感が出るであろうキッチンからノゾキミさせてもらおう!というコーナー。
そして今回は、台所拝見させていただいたキッチン主(ぬし)の「愛用のお茶碗」にフォーカス。様々な料理が乗る他のお皿とは違い、お茶碗は白ご飯がメイン。かの魯山人は「器は料理の着物」という有名な言葉を遺しました。
白米を引き立てる「着物」に、皆さんが選んだお茶碗とは?
二階堂明弘氏の錆器碗
ミニマログさん(30代男性/偏愛ミニマリスト)

以前は100円ショップで適当に買ったお椀を使っていましたが、味覚に関する本で「食器(視覚)は味覚に作用する。黒色は旨味を感じやすくする」という一節を読んだことがきっかけで購入した器です。食器が味覚に作用するという点は盲点でした。
そして、選ぶなら上質な作家ものの黒に統一しようと色々探していたところ「うつわ作家名鑑」という本で、陶芸家・二階堂明弘氏の作品と出会いました。
絶妙な色合いで、かつ薄くて軽く、他にない質感。錆器(しょうき)は、まさに自分が求めていた器。「食器が味覚に作用する」の通り、白いご飯をよそうだけで美味しそうに見えます。