「重箱の隅」に「拝金」、世界中の政治家が小物化している2大原因

特に「有事対応」の逸材が枯渇している

民主主義の退化が軍国主義を招く

戦前の日本で「軍国主義」が台頭し、悲惨な第2次世界大戦の敗戦につながったのは、「議会」が各政党の党利・党略に明け暮れて荒廃し、国民の信任を失ったからと言われる。

逆に言えば、軍国主義が台頭する前の日本は、大正デモクラシーに象徴されるように、それなりに民主主義が成熟していたが、4月30日公開「ウクライナ戦争で戦時体制に拍車、米国の『民主主義』は大丈夫か?」で述べたように「民主主義が退化」したともいえる。「民主主義が退化」したから「軍国主義」が台頭したというわけだ。

そして、4月1日公開「いつの間にか大政翼賛会が形成されてないか―恐ろしい戦時体制ムード」が迫っているのは日本だけではない。世界中で「米国(民主党)の横暴」がまかり通り、ネオナチが台頭している。そして共産主義勢力も侮れない。

だが、そのような「全体主義」や「独裁勢力」の台頭ばかりに目をとられていると、「民主主義の退潮」という重要な事実を見落とすことになる。

冷静に考えれば、「全体主義」や「独裁勢力」が台頭するのは、「民主主義が劣化」しているからである。民主主義の基盤がしっかりしていれば強権的な政治を阻止することは難しくないはずだ。

もちろん、「ああでもない、こうでもないと議論が紛糾し、衆愚政治でバラマキになりがち」なのは民主主義の特性である。英国宰相ウィンストン・チャーチルが「民主主義は最悪の政治形態といわれてきた。他に試みられたあらゆる形態を除けば」と述べた気持ちはよくわかる。彼が述べるように、「今まで登場したどのようなシステムよりもまし」だから、民主主義は尊重すべきだ。

ウインストン・チャーチル  by Gettyimages

だが、そのような「他よりもまし」な民主主義(議会政治)が十分機能するためには、「政治家の資質」というものが極めて重要だ。

 

昨年5月27日公開「日本とアメリカ、ここへきて『100年前の世界』と“ヤバい共通点”が出てきた!」の根本的な原因は、民主主義の根幹を支える政治家(議員)の質の低下にあるようにも思える。

民主主義の基礎は「議会政治」にあるから、それを構成する議員や大統領などの政治家の質の低下は民主主義崩壊に直結する。

そして、その「議員の質の低下」に、彼らを選挙で選ぶ「有権者」が大きく関わっていることを否定できない。

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