【ランキング】プロ野球、助っ人外国人選手の「ハズレ」を引いた、球団を実名で大公開…!

過去10年のデータを分析
西尾 典文 プロフィール

セ・リーグではずれの少ない球団は?

ワースト6位:DeNA
主なはずれ選手:ブロードウェイ(2016年・6000万円)、ぺトリック(2016年・5000万円)、エリアン(2016年・8000万円)、クライン(2017年・1億5000万円)

ラミレス、ブランコ、ロペスなど他のNPB球団経験者を多く獲得してきたということもあるが、純粋な新外国人選手のはずれは最も少ない印象を受ける。近年も投手ならパットン、野手ならソト、オースティンなど当たりも多く、チームの低迷期脱出に外国人選手が果たしてきた役割も大きい。スカウトの眼力だけでなく、データも有効活用して外国人調査を進めていると言われているが、その戦略は奏功していると言えそうだ。

ワースト5位:中日
主なはずれ選手:アラウホ(2017年・8000万円)、ロンドン(2017年・5000万円)、ジー(2018年・1億2000万円)、ロメロ(2019年・5000万円)、ロサリオ(2021年・5000万円)、ガーバー(2021年・5000万円)

コーチ、監督、シニアディレクターなどを務めた森繁和が担ったドミニカとのルートで比較的安い年俸の選手を多く獲得してきたこともあって、高額年俸の選手が少ないことがはずれの少なさにも繋がっている。

 

近年ではジーがメジャーでの実績がありながら故障もあって活躍することができなかったが、それ以外は大枚をはたいてはずしたケースは見当たらない。実績よりも将来性を重視した戦略に終始している印象だ。

ワースト4位:ヤクルト
主なはずれ選手:ラルー(2013年・5000万円)、オーレンドルフ(2017年・1億7600万円)、グリーン(2017年・5000万円)、イノーア(2020年・6600万円)、クック(2020年・6000万円)

中日ほどではないが、年俸1億円を超える新外国人選手は少なく、大きくはずした例はオーレンドルフくらい。特に野手はバレンティンが長く主砲として活躍したこともあって、それほど多くの選手を獲得しておらず、1人の大成功がチームに与える影響の大きさを感じさせる。また昨年はサイスニード、サンタナ、オスナと3人の新外国人が揃って活躍したことも大きなプラスだった。

関連記事