2022.06.04
# 年金

役所は教えない…4月「年金大改正」で、じつは「損する人たち」の意外な落とし穴【2022年ベスト記事】

加茂 直美 プロフィール

「繰り下げ受給」、途中でやめたらどうなるの…?

Q.自営業で年金が少ないため、将来は繰り下げ受給で年金を増やしたいと思っています。自営業で定年がないとはいえ、病気などで働けなくなったとき、繰り下げの予定を途中で変更することはできますか? 途中で繰り下げをやめた場合、それまでの年金は消滅してしまいますか?
 (48歳・女性自営業)

A.繰り下げ待期を途中でやめても、それまでの年金を一括で受け取る方法や、やめた時点の年齢の増額率で受け取る方法が選択できます!

相談者のように、繰り下げ待期を途中で断念した場合、それまでの年金はどうなってしまうのだろうと不安を持つ人も多いでしょう。

安心してください、たとえ繰り下げ待期を途中でやめたとしても、65歳からもらえるはずだった年金はなくなりません。老齢年金は、65歳を過ぎればいつでも請求できます。

具体的には、繰り下げ待期をやめて年金受給を開始する方法は2通りあります。

注意すべき「年金の時効消滅」って、何だ…?

まず1つ目は、繰り下げ受給を断念した年齢で受給を開始する方法です。

この場合、受給開始の年齢に応じた増額率で増額した年金を一生涯受け取れます。

 

2つ目は、増額を選択せず、65歳にさかのぼって請求する方法です。

この場合は、年金額は増額しませんが、65歳から待期していた期間分をまとめて一括受給することができます。それ以降は、引き続き65歳からの金額で年金受給を続けることになります。

ここで少し注意しなければならないのは、年金の時効消滅です。

年金は、請求せずに5年過ぎた場合は古い順から消滅していきます。つまり、70歳を超えてから繰り下げ受給を断念する場合は注意が必要なのです。

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