暴走プーチンの核ミサイルが「東京・新宿上空」で炸裂したら…その「地獄」を完全シミュレーションする

週刊現代 プロフィール

新宿上空で炸裂したら

このNUKEMAPを用いて、日本の大都市や防衛拠点が核攻撃を受けた場合の詳細なシミュレーションをおこなった。結果は本記事の後編『埼玉・川崎・浦安まで壊滅 プーチンの核ミサイル「東京都心」に襲来、その驚愕の「威力と死者数」』の図に示している。東京を例にして、詳しく見ていこう。

条件はこうだ。広島型原爆の50倍、800キロトンの威力をもつ戦略核兵器を搭載したロシアの大陸間弾道ミサイル(ICBM)が、東京を目標として飛来。核弾頭が大気圏へ突入し、西新宿にある東京都庁の上空、高度600m地点で炸裂すると仮定する。

ロシアの戦略核は、全て水素爆弾(核融合爆弾)だ。現代の大型核兵器は、かつて広島や長崎を焦土にした原子爆弾(核分裂爆弾)を、水爆の「起爆装置」として利用する仕組みになっている。

 

「弾頭の前側にある核分裂爆弾が爆発し、放出された中性子と高熱が、後部に仕込まれた『セカンダリ』と呼ばれる水爆本体を起爆させる。この過程はわずか100万分の1秒の間に起こります」(自衛隊関係者)

その瞬間、東京のど真ん中にまばゆい太陽が出現する。表面温度30万℃の火の球は、1秒足らずで半径900mまで膨張し、直下にある建物、人、全てを蒸発させる。

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