2022.06.12
# 教育

ここにきて「歴史学習本」が爆売れしている…! 新定番「超ビジュアル!」シリーズが売れる「納得なワケ」

小学生の歴史学習コンテンツといえば、真っ先に思い浮かぶのは日本史や世界史の通史を扱った学習マンガか、歴史上の人物、とくに戦国武将を扱った伝記(マンガ含む)だろう。

そこに近年、累計発行部数130万部を超える「新定番」として加わったのが西東社の『日本の歴史人物大事典』『日本の歴史大事典』などの「超ビジュアル!」シリーズだ。

時代の流れや人物ごとに1テーマが見開きで完結する構成のフルカラーの読みもので、名前の通り描き下ろしのイラスト、合戦や人々の暮らしを再現したCGなどビジュアル要素が多く、1冊あたり約350ページにも及び、小学生が読むものとしては十分すぎるほどの情報量が詰まっている。

なぜ「超ビジュアル!」シリーズは絶大な支持を集めているのか。西東社に訊いた。

 
 

ゲームテイストのイラストとリアルなCGで「見た目」からつかむ

西東社は2009年頃から「子どもたちが自分で読みたくなる本」をコンセプトに児童書ジャンルを強化しており、小学校女子向けにかわいいイラストやマンガを使って必要な情報を得られる「ミラクルシリーズ」など、新しいスタイルの児童書を提案してきた。

その流れから生まれたのが「超ビジュアル!」シリーズだ。同社では『日本史1200人』『日本の城1000城』といった大人向けのビジュアル百科シリーズを発行していたが、児童書売り場でも動きがよく、「歴史を知りたい」という子どものニーズがあると感じていたという。

「企画立ち上げにあたり、『戦国無双』『信長の野望』などのデジタルゲームや、歴史もののトレーディングカードゲームではかっこいいビジュアルの作品が人気を集めているのに、児童書ではそうしたテイストの本がなかったことに注目しました。まず『見た目から入ってもらう』こと、そして弊社が実用書版元として蓄積してきた情報整理のノウハウを活かした内容によって、読者が『勉強』という意識をもたずに歴史に興味をもつきっかけとなるシリーズとして企画しました」(企画戦略室・楢崎百加氏)

イラストレーターにはそうしたゲームなどで活躍している描き手を起用し、町並みや建造物、合戦の様子をリアルタッチのCGで再現――後者も他社の児童向け歴史読みものではほとんど見られない手法だ。

ビジュアル要素の多い紙面
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