「おまえに責任とれるんか、えっ」巨大医療法人「徳洲会」で、泥沼内紛が勃発していた…!

「異端」として扱われながら、日本の医療界を確かに支えてきたマンモスグループ。カリスマが退いたあと、その組織体制に異変が起きているようだ。パワハラ問題に端を発する混乱を、全て書く。(ノンフィクション作家・森功、文中敬称略)

Photo by iStock

「次期理事長候補」の乱行

〈9月10日15時過ぎ師長会会議にて部長より連絡あり、小会議室に向かう〉

手元にある「経過報告」は、こう始まる。

 

〈入室後、大声で、院長より「何の権限で、眼科の機械の納期を決めているんや。おまえにそんな権限があるんか」(中略)「おまえにその判断ができるんか、どうや、なんでや、おまえに責任とれるんか、えっ」と何度も何度も手に抱えているバインダーの上からげんこつで小突かれ……〉

'18年の出来事だ。会議室で怒鳴り散らしていた院長とは、医療法人「徳洲会」副理事長の東上震一(67歳)を指す。大阪府にある「岸和田徳洲会病院」の総長でもある。

徳洲会本部は事件から2年経た'20年、冒頭の経過報告書を書いた看護師長をはじめ、医師や事務職員に対する強烈なパワーハラスメントがあったと見て懲戒委員会を立ち上げた。

関連記事