2022.06.11
# ライフ

介護サービス利用を断られる、本人が嫌がる…「厄介な高齢者」を生まないための注意点

「困難事例」扱いされないために 2

私は介護施設の経営と、市区町村の介護認定審査員をしています。そのため介護や、介護にかかるお金に関する相談を受けることがよくあります。

中でも、利用者が「介護サービスを利用する際のルール」を守らなかったために、事業者からサービスの提供を拒否され、介護施設や訪問介護を転々とすることがあります。介護職員への痴漢行為や暴力が原因です。

将来、ご家族を介護するうえで困ることのないよう、利用者側はどういうことを心がければよいのでしょうか。

守るべきルールを守らないと……

介護サービスの提供を拒否されてしまうケースとして、痴漢行為や暴力の他にはどのようなものがあるのでしょうか?

実は、とても身近で誰にでも起こりえることで、「介護サービス提供の中止」を言い渡されてしまうこともあります。もしご家族に高齢者がいる、あるいは介護サービスの利用を検討しているなら知っておくべきでしょう。

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痴漢行為などはもってのほかですが、意外と多いのは、認知症を発症している方が、デイサービスの人の多さに落ち着きをなくしてしまい、利用時間中にもかかわらず「帰る」と言い出してしまうことで、職員の業務の手が著しく止められてしまうケースがあります。

一度や二度なら、職員がつきっきりで個別対応をしたり、場合によっては早めに自宅へ送ってあげることもできるでしょう。しかし、訪問介護(ヘルパー)のような個別対応と違い、デイサービスのような通所型では、一定の集団行動が求められます。

特に、大型のデイサービスでは少ない職員数で数十人の利用者をみています。利用料が安いのも、そうした人員配置で成り立っています。そのため、一定の集団行動が難しいと判断された利用者は、やむを得ず「サービスの利用を断られる」ことがあります。

 

その他、利用者同士で揉め事を起こす、無断欠席を繰り返す、利用料の支払いを正当な理由なく遅延する、または支払わない場合などもサービス中止の対象となり得ます。当然のことながら、利用者が悪意を持って業務の妨げになるような行為をすれば介護サービスを拒否されることにつながります。

口座振替で支払いをする場合、足が不自由で銀行への入金が滞りがちになるならご家族がサポートしましょう。

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