元外資系社員が教える 円安・副業時代を勝ち抜く「ひとり商社」のススメ

誰でも「商社」になれる時代が来ていた
山下 貴史 プロフィール

年商数億円に

以来、私は「耳栓」のやり方と同じように、海外から優れた商品を輸入し、日本で販売する輸入代行業を行っています。年商は数億円。始めた頃と比べるとずいぶんと大きな規模になりましたが、いまの会社に所属しているのは私を含めれば3人です。

そして、私がやっていることも基本的には始めたころと変わっていません。海外のいい商品を探して、安く仕入れて、日本で適正な価格で販売する――取り扱う額や商品の数などの規模が変わっただけで、基本はこれだけなのです。

もう一度、声を大にして言いたいのは、これは私が特別な何かを経験したり、資格や才能があったからできたわけではありません。ネットが発達したいまなら「ひとりでビジネスを始めることは誰でも可能」なのです。

(PHOTO)iStock
 

海外の市場を調査する(ネット上で、一人でできる)→良い商品があればメーカーに注文する(現地に行く必要はナシ。英語が出来ればいいが、出来なくてもいまは翻訳ツールで対応できる)→代金を支払う商品が届くネットショップなどを使って販売する(日本国内なので日本語で出来る)

ごく単純化すればこれだけです。商売の基本は、今も昔も変わりません。翻訳ツールやZOOMなどの補助ツールが発達した結果、現在のほうが昔よりも海外とのビジネスはやりやすくなっているのです。

「開業」のためのコストも、まずは自分の住居を拠点にすればいいわけですから、限りなく低く抑えることができます。経験もないままいきなり大量に仕入れをするのはリスキーなので、最初は取り扱う量も絞ったほうがいい。その意味で、最初に必要な費用は10万円~数十万円程度です。

また、以前は仕入れた商品を売る販路といえばAmazonや楽天が中心でしたが、いまでは事業規模や取り扱う品などに応じて、多種多様な販路を選ぶことができるようになりました。昔と違って、Amazon・楽天頼みになる必要も、小売店にいちいち電話やメールをして「この商品を置いてもらえないか」と頼む必要もないのです。

もちろん、自分の商品をどう目立たせるか、どうやって潜在顧客にその存在を知ってもらうかというマーケティングは必要ですが、それもまた、SNSの発達によって、いまでは多種多様な方法が存在しています。

これらのことから、起業のコストや、モノを販売すること自体のコストは、皆さんが思っているほどには高くないことがお判りいただけるのではないでしょうか。

関連記事