日本政府への要求
2019年2月、「辺野古」県民投票の会・代表として、米軍基地建設のための辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票を成功させた立役者の元山仁士郎氏(一橋大・大学院生)が、5月9日から14日まで東京の路上でハンスト座り込みを行い、ハンストを続行しつつ沖縄に帰り、「50周年式典会場」前の歩道でもハンスト座り込みに臨んだのである。
元山氏の今回のハンストは、初日の首相官邸前に始まり、数日間、自民党本部前、公明党本部前、国土交通省前、防衛省前、外務省前、大成建設前……と、座り込みの場を移しながらの「抗議と要請」の意思表示、というスタイルが特徴的だった。

彼は5月9日、ハンスト座り込み開始時に首相官邸前の路上で記者会見を開き、ステートメントや署名活動の主旨を発表していた。
そのステートメントの中で、元山氏が日本政府に要求したことは、次の3点だった。
(1) 辺野古新基地建設の即時断念
(2) 普天間飛行場の数年以内の運用停止
(3) 日米地位協定の運用にかかるすべての日米合意を公開し、沖縄県を含む民主的な議論を経て見直すこと
(1)と(2)に関しては沖縄県民ならばすぐに理解し、同意できる人が多いだろう。(3)に関しては、沖縄県民とそうでない人とを問わず、少し説明を要するかもしれない。