2022.06.13
# 不動産 # ライフ

築50年でエレベーターは壊れたまま…ありえない「機能不全マンション」管理の実態

そもそも管理組合がなかった

人生において一番大きい買い物と言われる住宅。戸建てと異なり「分譲マンションは面倒なご近所づきあいから解放されている」と思われがちですが、油断は禁物です。

分譲マンションを区分所有している以上、実際に居住しているかどうかにかかわらず管理組合のメンバーとなり、コミュニティの一員として法的な義務が発生してしまいます。それゆえに面倒ごとに巻き込まれ、場合によっては「本業の仕事よりもマンションの理事会の方が気を遣う…」なんて事態にもなりうるのです。

そのなかでも、時折「ヤバい管理組合」に出会うことがあります。一部の理事が管理費を使い込んでいたり管理会社の言いなりで機能不全に陥っていたり、“症例”は千差万別。ここからは、マンション管理士である筆者が県主催の無料相談会などで実際に相談を受けたマンションでのトラブル事例を取り上げつつ、対策などを考えていきましょう。

築50年「ゴーストマンション」の恐怖

「マンション内で管理組合をつくりたいのですが、どうすればいいかわかりません。やり方を教えていただけないでしょうか?」

相談会に持ち込まれる問題の大半は、いわゆる「住人トラブル」と呼ばれる類のもの。その中で、三浦雛子さん(63歳・仮名、以下同)の相談は突出して印象的でした。三浦さんが住んでいるのは築約50年という超高齢マンション。にもかかわらず「管理組合がない」という時点で、かなりヤバそうな雰囲気が感じられます。

Photo by iStock
 

「これまでずっと、管理組合が存在しないのが当たり前でした。でもどこのマンションにもあるみたいだし、設備が壊れても修理できなくて困っていたので、うちでもつくりたいと思って」

という一言は、マンション管理に携わる人間としてかなり新鮮だったことを覚えています。

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