日本にいる「外国人」は行動に気をつけるべき? 「人種のボーダレス」モデルが考える移民問題

褐色の肌と、あえて金色に染めた髪、カラコンで青く彩った眼。「人種のボーダレス」を表現したビジュアルでモデルとして活躍し、現代ビジネスにも原稿を寄せているシャラ・ラジマさん。

バングラデシュにルーツを持ち、東京で育った「移民2世」でもある彼女は、表現活動によって「人種のボーダレス」を目指すと同時に、現在の日本における移民問題、外国人労働者問題にも強い関心を持っている。

今回は、シャラさんが日本における移民支援活動の第一人者である「移住連」(特定非営利法人 移住者と連帯するネットワーク)代表・鳥井一平さんにインタビューを実施。

インタビューを通して、今後日本において移民と呼ばれる人たちが暮らしやすい社会を実現するために、何を学び、発信していくべきなのかを改めて考えてもらった。

(左)鳥井一平さん、(右)シャラ・ラジマさん
 

労働問題と移民の密接な関係

シャラ・ラジマ(以下シャラ):本日はどうぞ宜しくお願いいたします! まずは自己紹介をさせていただきますね。

私はバングラデシュ人として生まれ、東京で育ちました。バングラデシュルーツの移民2世としてアイデンティティを確立していくこともできたのかもしれないんですが、「移民」「バングラデシュ人」といった枠に捉われるよりも、もっと自由な生き方があるんじゃないかと考えるようになって。

現在は、褐色の肌はそのままに、髪を金髪にしたり、青いカラコンを付けたりして、「人種のボーダレス」を体現するかたちでモデル活動をしたり、文章を書いたりしています。

抽象的な活動ではあるのですが、「移住者と連帯する」鳥井さんの活動と目指す方向は同じなのではないかと思って、お話を伺いに来ました。鳥井さんは、どんなきっかけで移民支援の活動を始められたんでしょうか?

鳥井一平(以下鳥井):私は1953年生まれなんですが、自分が学生だった1970年前後は学生運動が非常に盛んで、韓国人、朝鮮人、中国人への民族差別問題に対する意識も高まっていた時期でした。

大阪出身で、韓国、朝鮮、中国の人たちは身近な存在だったから、生活と地続きなところに歴然とした民族差別が存在するんだと気づかされたのはひとつのきっかけになっていると思います。そして労働者問題に取り組むようになったことが、直接的な関わりになりました。

24歳のときに上京したのですが、勤務中に左手中指を切断する怪我を負ったこともあって、労働組合を結成し、会社と交渉し、職場の環境改善に取り組みました。その後、労働組合の専従職員となり、オルグ(社会運動)として中小企業や零細企業の労働者問題について取り組むようになるなかで、多くの外国人の方と出会ったんです。

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