2022.06.15
# 野球 # ゴルフ

「アスリートは無愛想だっていいんだよ」内気な松山英樹が超一流になれたワケ

明朗快活な大谷翔平にはない魅力もある

同時代に世界の頂点で活躍する二人の日本人スポーツ選手――大谷翔平と松山英樹。だが、その性格は驚くほど正反対だ。それぞれどんな人生を歩み、いかにして現在の姿にたどり着いたのか。前編記事『光の大谷翔平 vs 闇の松山英樹…超一流アスリート「性格」と「強さ」の関係』に引き続き紹介する。

スポーツ科学に適う性格とは?

どこに重きをおいて、選手生活を送ってきたのか。二人の性格と考え方の違いは、座右の銘にも表れる。

大谷の場合、好きな言葉は花巻東高校の恩師・佐々木洋監督から授かった「先入観は可能を不可能にする」。

一方の松山は「才能は有限、努力は無限」。

前者が、どこまでも自分の可能性を信じ、探求を続けていくポジティブな雰囲気をまとっているのに対し、後者には、能力の限界を意識しながら、血のにじむような練習で高みを目指していく悲壮感が漂っている。

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二人の性格を比べてみたとき、最新のスポーツ科学の知見により適っているのは、明らかに大谷のほうだ。

「大谷選手は、自分の力や感情をいかにコントロールするかに非常に長けている。それは小さい頃から親のプレッシャーのもとでやってきた選手にはなかなか身につかない性質です。周囲の大人から口うるさく言われなかったからこそ、自信と、自分で考える能力を養うことができた」(メンタルトレーナーの高畑好秀氏)

 

一方、松山の原動力は、「日本で賞金王になる」「メジャー大会で優勝する」など、常に勝利を念頭においたものだった。

「松山の場合、『自分がどうなりたい』というよりも『明確にこういう結果が欲しい』という目標があり、それを達成するために自分を追い込み続けてきた印象があります。松山はまるで求道者のようで、大谷よりもずっと苦しい生き方を選択してきている」(スポーツ心理学者の児玉光雄氏)

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