大規模接種センター「利用率たった10%」なのに、政府は絶対に閉めたくないワケ

「自衛官と看護師はいっぱいいるのに、接種を受ける人が全然いなくて、ガラガラ」

新型コロナウイルスの3回目接種を受けようと、東京・大手町の大規模接種センターに訪れた人の多くは、驚いている。

2回目までのワクチン接種率が全人口の8割を超えたことに加え、社会が正常化に向かう中、東京、大阪の両会場とも予約率はおよそ1割程度と非常に低い状況が続く。政府は今月から4回目接種もセンターで実施し始めたが、現場を運営する陸上自衛隊関係者などからは「人件費など税金の無駄遣い以外の何者でもない」と批判の声が上がっている。

しかし岸田政権は、参院選を控えるいま失点をしたくないと、無視を決め込んでいるのだ。

Photo by gettyimages
 

現場への周知も不十分

大規模接種センターは昨年5月、菅義偉前政権の下、2回目の接種率を引き上げることを目的として東京と大阪に設置され、一旦目的を達成したとして昨年11月に閉鎖された。陸自関係者が「菅前首相と官邸官僚が突然決めて、現場は報道で設置を知った」というトップダウンの強硬策ではあったものの、計約196万4000回の実績を挙げ、国民の接種率向上に寄与した。

岸田文雄首相が昨年11月に政権を担うと、感染力の高いオミクロン株の感染拡大に対応するため、3回目の接種を拡大するため今年1月に東京と大阪でのセンターの再開を開始した。

しかし、今回も突然の決定ながら東京は昨年と同じ大手町の会場を押さえることに成功したが、エレベーター工事で1階が使えないなどの不都合が起き、大阪会場は別の二つの会場を急遽手配するバタバタぶりだった。

関連記事