2022.06.22

中学受験の悩み相談

中学受験、勉強中の何気ない「不正」に要注意…取り繕う子どもにしないために

矢野 耕平

令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社+α新書)の著者であり、中学受験専門塾を長年経営している矢野耕平さんは、中学受験勉強を進める子どもたちの大小さまざまな「不正」を目撃してきたという。なぜ、子どもたちは不正をおこなってまでしてその場をしのごうと考えるのか——。また、この「不正をおこなう態度」が、子どもたちの将来に“暗い影を落とす”危険性をはらんでいるのではないかと矢野さんは考察するが、その理由とは……?

しれっと「正解」を書き直す子どもたち

中学受験勉強における子どもたちの「不正」。

こう聞くと、カンニングであったり、宿題に取り組む際にこっそり解答をチェックしてそれらを丸写ししたり……そんなことを思い浮かべる人が圧倒的に多いだろう。しかし、わたしがこれまでの経験上よく出あった「不正」は授業中にさりげなくおこなわれる類のものが多い。

Photo by iStock

あるとき、わたしは小学校低学年の子どもたちを相手に国語の文章読解の解説をおこなっていた。すると、わたしの解説を聞きながらひとりの女の子が机上の「消しゴム」に何気なく手を伸ばした。

「何気なく」という形容したのは、その子の顔はわたしのほうを向いたままだからである。

「これはひょっとして……」

わたしのそんな嫌な予感は的中した。

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